この記事では、トラック運転手に転職を考えている方のために「トラック運転手になるとどんなストレスを感じるのか」と言う事を説明しています。
毎日様々なものを運んでいるトラック。それを運転している運転手は気楽に見えて色々なストレスの脅威に晒されています!
ただ運転しているだけなのにどんなストレスがあるの?って思いませんか?
気楽な様に見える運転手にどんなストレスがあるのでしょうか?
現役の4Tトラック運転手の僕がわかる範囲で紹介していきますね。
トラック運転手のストレスって何?
トラック運転手のストレスは多岐に渡ります。下手すると一般サラリーマンよりも様々なストレスに脅かされています。
種類分けをしながら紹介していきますね。
身体的ストレス
まずは身体的ストレス、肉体に与えるストレスを紹介していきます。
長時間運転
長時間の運転は例え運転が好きな人でもストレスになります。
これは長距離運転手だけではなくて、中距離や短距離の運転手でも長時間運転をする事はあります。一般道を連続で3時間運転することは日常茶飯事です。
長時間運転するのが仕事ですからね。
僕は短距離で家電の配送をしています。店舗間は短距離なので短い時間の運転ですが、自分の会社からと荷積みをする物流センターまでは数時間単位の運転が必要になります。
なので、毎日数時間単位の運転をしている事になります。
肉体的な疲労
肉体的な疲労は運転手には付き物です。
荷物を運ぶために荷物を積んだり下ろしたりします。
この荷物がパレットやカゴの場合は楽に作業出来ますが、いわゆるバラ積みの場合や大型家電だったりした場合は大変です。
何10kgもある荷物をいくつも積んだり下ろしたりします。これだけでも大変なのにこの後長時間の運転をする事になります。
疲労が蓄積しストレスになりやすいですね。
僕の場合は冷蔵庫や洗濯機等の大型家電をよく積むので、疲労は良く有りますね。
長時間同じ姿勢
毎日同じ姿勢をして長時間運転する事になります。短距離であれ長距離であれ。
長時間運転すると言う事は長時間同じ姿勢をする事になります。
これは腰が痛くなったり、首や肩や背中が凝ったりします。そしてひどくなるとエコノミー症候群になる事も有ります。
運転手が一番なりやすいストレスの一つですね。
僕も長時間運転が続いてしまうとエコノミー症候群になった事があります。腰も痛くなりやすくなったりするので、けっこう気にかけてます。
睡眠不足
睡眠不足も良くあるストレスの一つです。
仕事内容にもよりますが、朝早い時間3時や4時に出勤して終わる時間が夜6時や7時に帰る事が有ります。
となると起きるのは2時や3時、寝るのは9時となると単純計算で5時間の睡眠時間しか無いので一般的に睡眠不足ですよね。
ここまでの拘束時間になる事は中々無いですが、僕の場合は朝4時に起きて6時に会社に出勤して仕事を終えて帰るのは夜8時頃。家に帰るのは9時頃になります。なので寝るのは大体11時頃です。
となると睡眠時間は約5時間です。
もう少し上手く時間を使えば良いのでしょうが、起きてから安全に運転するためには1時間は欲しいですし、通勤時間もあります。自分としてはこれが最大限睡眠時間に使っています。
そのため休みの時はめっちゃ寝ます。
精神的ストレス
身体的なストレスを紹介したので次は精神的ストレスを紹介します。体の疲れと違ってわかりにくい所もあるので注意をしないといけないので、紹介する事は気を付けないといけません。
時間厳守な運行
荷主から求められる時間厳守な運行は運転手にとってかなりのストレスです。
時間通りに来るのは当たり前、当然の事で遅れるなんて事はあり得ないことです。かと言って早く着く事もありえない事なんです。
交通状況を確認しながら運転する為、渋滞や急な道路工事は運行予定を変更したりと頭を使いながら運転手は運転しています。
慣れてもこれは中々ストレスになります。
僕の場合、今は早く着いても大丈夫なのでそこまででは無いですが、今の仕事をする前は早く行き過ぎない遅くならない様に運行していたのでとても大変でした。時間調整をする必要があったりするので、どこでするかも考えないといけないので頭はいつもフル回転してました。
荷積み荷下ろし時の順番待ち
荷積み荷下ろし時の順番待ちは当たり前に起こります。
これが酷いと5〜6時間待つことがあったりします。
駐車場で待つことが出来てもストレスなのに、駐車場に入れなくて近くで待機しないといけないとなった時のストレスは大変です。
もちろんほぼ待ち時間が無い時もあるのですが、思いの外待たされる時もあるので運行予定を変更させられる時もあります。こうなるとストレスにつながりやすくなってしまいますよね。
煽り運転
トラックは早い速度は出せません。リミッターが有るので高速でも90km/h以上出せません。これは大型車に限りですが中型でもあまり早い速度で運転する事は有りません。
早い速度で運転をすると積んでいる荷物が暴れてしまいます。そうなると荷物破損につながるので普通の運転手は少し遅めの速度で運転します。
そうすると一般の運転手は後ろについてしまうとイライラする事になり、サイドミラーに向けてパッシングしたり後ろをギリギリまでつけられたりと言う煽り運転に合うことになります。
こうなるとストレスにつながりますよね。
僕も良く有ります。高速で追い越し車線を使って走ると一般車からすると遅いので、ギリギリまで付けられたり走行車線から追い越されるのですがギリギリの所から寄せてきて急ブレーキを踏ませられたりする事が良く有ります。
これってけっこうなストレスです。やりたくて遅く走ってないんで。
ドラレコに監視される
ドライブレコーダーは事故に遭ってしまった時に自分を守るために必要なものですが、ドライブレコーダーはキャビン内の音声や運転中の映像が全て残されるので、自分が一人でいる間をデータ化して監視されてる様なものなんです。
後で見る事が出来ますからね。
これにストレスを感じる事は有りますね。
給料・待遇
トラック運転手は会社によって給料体系が違うので一概には言えないのですがあまり納得してない運転手が多いのは確かですね。
ひと月の売上に対して必要経費を抜いた分を報酬として受け取る形や、給料として毎月定額あるけど運んだ分だけ追加報酬として貰える形。
あとはいくら運んでも全く給料には反映されない固定給。
ただどのパターンでも今は運賃が安くなっているので売上が上がりにくくなってます。なのでどうしても仕事内容に対して見合った給料だと感じられなくなります。ストレスになる方が多いですね。
僕の場合はまだ納得出来るぐらいは貰えてると思います。多くは無いですけど、同じ会社の他の人と話して比べてみたら多いみたいなのでまぁいいかと。(笑)
人間関係
元々人と関わる事が少ないのですがこの少ないタイミングでストレスになる事は良く有ります。
荷主が横柄な態度で気を遣わないといけなかったり、下ろし先がすごく細かい所でこんな所まで口出すの?って事があったり。
疲れて事務所に帰ったら配車係に何でこんなに時間がかかってるの?とちくちく言われたり。
その度に一から十まで説明したり。
結構ストレスになります。少ないタイミングだから余計かもしれませんが。
僕の場合は言われない様に動いたり、どうしても無理だった場合は聞かれる前に全部素直に話しますし、何かあった場合はすぐに報告・相談をしているのでわざわざ聞かれることがありません。
なので事務所に帰ってからストレスに感じるほどの人間関係はあまり無いですね。
本当に無理な人は空気扱いをするので(笑)、ストレスにならないです。
ストレスを上手く発散するには?
様々なストレスに晒されて溜まってしまうストレスを上手く発散させるにはどうしたら良いでしょうか?
これも軽く分類訳してますので感じるストレスに合わせて見ていただければと思います。
身体的編
身体的なストレスは疲れや筋肉痛や腰の痛みとかになりますので、まずはゆっくり休む事。寝るだけでは無くて横になるだけでも変わりますよね。お風呂にちゃんと入るだったりマッサージを受けることも良いですよね。
寝具を変えるのも良いですね。質の高い睡眠は身体的なストレスを発散してくれますから、ここに贅沢しても本当に良いと思います。
僕の場合はあまり時間を取れないので低周波のマッサージ機を使ったり、週に一度はゆっくりお風呂に入るとかをしています。たまに行くスーパー銭湯で色んなお風呂を楽しむのもすごく体がスッキリしていいですね。
精神的編
人間関係や時間にがんじがらめに遭って精神的なストレスが溜まってる時は感情の爆発が良いと思います。
トラックの場合は基本的に一人で作業をしているので運転中の一人カラオケとか良いと思います。美味しいものを食べるとかも良いですね。
基本的な事とか思われると思いますが、今のご時世これを自由に出来なかったりしますよね?特にカラオケとかは店に行けなかったり、アプリでやろうとしても家だと近所迷惑になってしまうから気持ち良く出来なかったり。
でもトラックだと出来ちゃうんです。気にしないで良いので。これ大きいですよね。
僕の場合は運転中に歌うとかもしますが、動画を聞いたり好きなラジオ番組を聞いたりして思いっきり笑うとめっちゃスッキリします。
やっぱり好きな事をするのが一番良いですよね!
まとめ
様々のストレスを紹介しましたが、全てがいっぺんに来るわけではありません。この内のいくつかがたまに有るぐらいなので、怖がらなくていいですよ。(笑)
僕は2つ有るかないかぐらいなので、基本的に気楽にやってます。
まぁ心構えぐらいだと思って興味がある方はぜひぜひ挑戦していただけたらと思います。