この記事では、トラックドライバーに転職を考えている方のために「トラックドライバーは今でもガラ悪い人が多く無いのか」と言う事を説明しています。
日常的に走っている車の半分くらいはトラックと言う現在、物流を必死になって支えているトラックドライバーですが大半の方のイメージって『ガラが悪い』じゃないですか?
実際には、現在のトラック業界では、ガラが悪いドライバーは少ないのですが、世間のイメージはなぜか悪いですね。 そこで、現役トラックドライバーの僕が、なぜトラックドライバーはガラが悪いと思われるのか?、また今時のトラックドライバーは本当にガラが悪いのか?をご紹介します。
低学歴
トラックドライバーになるのに学歴は必要ありません。運転免許証があれば大丈夫です。なので今から20年くらい前までは中卒や高卒でドライバーになる人が多かった様に思います。逆に大学卒でトラックドライバーになる様な人はいなかったと思います。
でも大型免許があれば月給50万円を稼げた時代です。門戸が広かった分色んな人が入りやすかったんでしょうね。
実際、僕の親戚にも高校を中退してトラックドライバーになった人もいるので、結構定番な就職先だったのでしょう。
ドライバー優位
昔はどちらかと言うと荷主よりドライバーの方が強かった気がします。
僕はここ数年でドライバーになっているのでその感覚は無いんですけど、先輩ドライバーに昔の話を聞くと結構ひどいです。
持ち込みとしてやってるから今みたいに社員と言うよりは事業者と言う感覚の方が強いので、自分が疲れたと思ったら『今日はもう終わり』で終わるし、荷物も自分の納得いかないもの(梱包出来てないや余りにも多いとか)は平気でその場で断ったり。
今では考えられないですよね?これはガラ悪いにつながりやすい内容ですね。これを実際にされた荷主側からドライバーがガラ悪いと思われても仕方ないですね。
時間に縛られているため
これは今も同じですが、積む時間や下ろす時間が決まっているのでそれに間に合う様に移動するため自分の思う様に動けないとイライラしやすい。
また仕事を早く終わらせれば次の仕事まで休憩がその分出来るので、早く終わらせるために急ぐ。遅い車がいたら煽る。トラックが追い抜く際に車幅ギリギリを攻めてくるから乗用車のドライバーが怖い思いをさせられる。だからガラが悪いみたいな感じでしょうか?
今もトラックドライバーはガラが悪いの?
正直な所、今はトラックドライバーでガラが悪い人はあまりいません。ただ、大ベテランのドライバーとかはまだまだいらっしゃるので、上述したことを今でも行なっている方もいらっしゃいます。なので、ベテランドライバーの方でガラが悪いと思われる方はいます。
中には、顔がいかついとか雰囲気が怖いとかはまだあると思います。もちろん僕も夜の高速のサービスエリアとか行ったら時々そう思うので、気持ちはわかります。ただそれは「ガラが悪い」では無いですよね。
実際にガラが悪いのはほんの一部で、大多数はガラが悪くないんです。
それでは次はガラが悪くないという理由をご紹介していきます。
低学歴だけど頭はいい⁉
ベテランドライバーの中で低学歴の方は結構多いです。でも低学歴だからと言って頭が悪い人とイコールになる事ってないんですよね。頭いい人けっこう多いです。
例えば、段取りを考えてその段取り通りに物事を動かしていくって頭悪いと無理なんです。段取り通り動かす中には多数の人を動かすこともありますから、どう指示すれば自分の思うように動くのかってことを考えて実行する必要がありますからね。
強く出れば動くのか下手に出れば動くのか、これを的確に判断するには頭が良くないとできません。
また今の70歳台の方とかは大体が高校まで行ってる方で、大学まで行く方は今ほど多くは無かったんです。下手すると中学出たら働け!みたいな事もよくあったそうです。
なので『低学歴イコール頭が悪い』は成立しないので、『低学歴イコールガラ悪い』も成立しないんです。
荷主優位
今はドライバーが強い事は無いです。荷主は断られたら他を当たればいいわけですし、安くするところはたくさんありますからね。我慢をする必要が無いわけです。
運送会社側からするとそのドライバーの一存でせっかく取ってきた仕事を断られたらたまったものではありません。
今は多くの会社が、ドライバーは会社の代表として仕事をしているという自覚を持てと指導を受けています。また、最近のドライバーは僕もそうですが他業種、特に接客業や営業職からの転職も多いのでその発想がそもそも無いです。ここが大きいかもしれませんね。
スピードを出して時間調整ができない
トラックでスピードを出すことは出来なくなりました。そもそもリミッターが付いていてスピードを出すことができなかったり、デジタコで管理されているのでスピードを出し辛かったり。
また、会社の名前が入っているので会社の看板を背負っているのに変な運転するなという指導が有ったりしますので、最近ではスピードを出しにくくなっていると思います。
その為あおり運転をすることが出来なくなっていたり、ドライブレコーダーが搭載されているので凄いスピードを出してギリギリの所を追い抜かれたり、と言った危険な運転が出来なくなっています。
なので「ガラの悪い」運転が出来ないから「ガラの悪い」ドライバーが減ってきているのです。
まとめ
色々と僕の思い付く所をご紹介しましたがどうでしょうか?実際の所、今現在はガラの悪いドライバーは少ないと思います。
ただ0では無いので、これからもこの悪いイメージは払拭しないといけないしこれが出来ないといつまで経っても悪いイメージのままなので、業界全体で取り組んでイメージを変格していきましょう!